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2023.09.22 | カンファレンスvol.2

こんにちは、OSP事務局の又吉 誠(まこつ)です。


9月22日(金)に「外国人材の雇用を通して多様性と共創を考える」をテーマに、OSPカンファレンスvol.2を開催しました。

68名の方にご参加いただき、外国籍の方も10名ほど参加されたカンファレンスになりました。


カンファレンスvol.2では外国人材の雇用、生活、多様性理解の課題を深掘りし、企業として、個人としてどのようなアクションが取れるかを考えるを目的としていました。


実際に、外国籍の方も多く参加し、日本人、外国人と分けずに共にグループワークを行いながら、多様性の実現の場となることを意識していました。


1. イントロセッション

うむさんラボの辻 太一さんから、今回のカンファレンスの開催にきっかけとなった山元さんの想いや、アフガニスタンの留学生の現状をご紹介し、なぜこのテーマを掲げたのかを共有しました。

また、今回パートナーに加盟いただいたEveryone.Engineerの齋藤匠さんから「なりたい人がエンジニアになれる環境を実現する」をミッションに取り組んでいるオンラインスクール事業についてご紹介いただきました。

Everyone.EngineerはOSP初のNPO法人のパートナー加盟になります。OSPのパートナーの多様性も高まってきています。

OSP恒例の参加者同士でのチェックインでは、「お名前」「思い出に残っている旅行先」「本日、期待していること」を分かち合いました!


2. キーノートスピーチ

NPO法人WELgee代表理事の渡部 カンコロンゴ 清花さんより、「『難民』を超え、多彩な外国人材として」というテーマでキーノートスピーチを行なっていただきました。

日本における難民認定の審査数と実際に認定された数のギャップ(2022年は審査数12,469名、認定数202名)や、難民でも一人一人国も違えばスキルも違う中で多種多様であるという話が印象的でした。


母国では政府の要職についていた方もいる中で、彼ら、彼女らをこれまでの企業の枠組みに入れるだけでなく、企業も新しいポジションを作るなど、共に変化していく必要性を感じました。


3. パネルディスカッション

琉球大学の山元 淑乃さん、株式会社DREAM CONNECTの宮城 俊彦さん、WELgeeの渡部さん、モデレーターとして太一さんの4名で、リアルタイムで質問を集めながらディスカッションを行いました。

山元さんからは、母国が危険な状態でも日本で仕事が見つからず、帰らないといけない現実など留学生の直面している課題をお話しいただきました。一方で日本語学習のための時間を提供している企業のお話も共有いただきました。

宮城さんは、「正しい外国人雇用」を目指して外国人と企業の両方に寄り添って真摯に外国人雇用に取り組むにはという内容でお話いただきました。


「ただ安いから雇う」や、「ただ日本に来たいから仕事を見つける」などお互いが想いを持たずにマッチした状態ではなく、しっかり話し合ってお互いを理解し合う雇用の取り組みをお話しいただきました。

WELgeeの渡部さんからは外国人材側と企業の間の期待値調整のお話しや、「場所と時間が違えば坂本龍馬のような人がたくさんいる」というお話が特に印象的でした。

リアルタイムでの質疑応答や、多様性とは何か、コストをかけることで多様性がどう促進されるか、それがどのように良い影響として現れるかなど、もっとお話を聞きたいセッションでした。


今回いただいた質問内容などは回答をまとめて、またブログなどで公開させていただきます!


4. アウトプットセッション

「2030年の沖縄の外国人材の雇用、生活、社会の未来を考え、その実現のために個人、企業として次のアクションを考える」をテーマにディスカッションを行いました。


今回は、4、5名ほどでグループを作って、「エンタくん」というダンボールのテーブルを膝の上に置きながら、外国人、日本人を分けず一緒にワークを行いました。

グループによっては、英語が話せる日本人が通訳に入ったり、日本語が話せる外国人が議論をリードしたり、ITを使って通訳したりしながら、この場だけでも多様性を受け入れられたように感じる時間でした。


5. JICHITAI プロジェクト

JICHITAIプロジェクトの進捗報告をOSP事務局の日高 春菜さんより、糸満大綱引き×ベチバー企画の協力依頼をOSP事務局の比嘉 研二さんより共有しました。


春菜さんより、宮古島出張で現地の企業や自治体と直接関わることで感じたDX、事業承継、組合、人材不足などの課題や、物流などの可能性を共有いただきました。


また、ジェンダーの取り組みとして企業にヒアリングを行う中で感じたストーリー作成、ルールメイキングの必要性について共有しました。

研二さんより、糸満大綱引きでのベチバーの活用と、わら不足で中国から購入している現実などを共有しました。

ベチバーは赤土流出防止対策のグリーンベルトなどの環境保全や、糸満大綱引きなどの伝統文化の継承の意味でも重要な取り組みであり、これらの活動を続けていくための協賛の案内をさせていただきました。


6. クロージング

最後に、今回のカンファレンスvol.2のまとめとして、琉球新報社 常務取締役 SDGs担当 松元 剛さんより終わりの挨拶を行いました。

沖縄の言葉で「社会的に光が当たらないところで、苦しんだり、悩んだりしている人たちに共感する」という「肝苦りさ(ちむぐりさ)」という言葉を紹介し、それを体現したOSPになったというお話をしました。

その後、最後のメッセージとして、山元さんよりアフガニスタンからの留学生のお話を共有いただき、今回のカンファレンスの開催に至った想いを改めてお話しいただきました。


7. まとめ

最後に、今回の企画・運営を担当させてもらった私(まこつ)とさとみさんの振り返りを共有します。


まこつ:

今回の場は、山元先生の思いを出発点として、渡部さん、宮城さんと出会い、自分の中で日本にいる外国人の方の課題の理解が深まり、個人としてもできることを探した期間でした。松元さんからもありましたが、社会的に光の当たらない人たちを知り共感することは、すぐにできる行動です。今回そのように感じてくださった方が多くおられると嬉しいです。


さとみさん:

今回いろんな国籍の方が参加してくれた中で一番印象的だったのは、アウトプットセッションです。いつものカンファレンスよりなんだか静かだな~どうしたんだろ~と心配になって回ってみると、とってもすばらしい光景が!

なんと、言葉が異なる両者同士がしっかり相手の言葉や心をうけとめようと必死に耳を澄ませている姿や、スマホ翻訳をしている姿が広がっていました。ひとの言葉を聞くこと、ひとの心を見つめること。いつものようにパートナーのみなさんの心が現れたアウトプットセッションの新しい風景の一コマがとても素敵でした。


次回のカンファレンスvol.3は11月17日(金)午後から琉球新報ホールにて開催予定です。

皆様のご参加をお待ちしております!


(おまけ)

渡部さんのお子さんと研二さんが遊んでいる光景が微笑ましかったので最後に写真を共有します!

(渡部さんのお子さんが、会場で一番元気でした!)

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